14th
2024 Teshikaga Kawayu onsen
2024.2.2(金)~3.3(日)
ARtINn 極寒藝術伝染装置(川湯神社北隣)
昭和遊郭美術館(お宿忍冬前)
February 2-March 3 .2024
14th 極寒芸術祭。2024 Teshikaga Kawayuonsen
神々と作家が創る場所
The place created by god and artist
2024.2.2~3.3
ARtINn 極寒藝術伝染装置
(川湯神社北隣)
雪杜野外美術館 夜明け~21時
昭和遊郭美術館. 夜明け~21時
「極寒芸術祭」は北海道弟子屈町川湯温泉で毎年2月2日から3月3日まで開催されています。芸術祭のメインはARtINn極寒藝術伝染装置の森で展開される「雪杜野外美術館」です。国内現代アート作家は勿論、Australia、Canada、Mexico、Taiwanなどの海外作家も滞在制作をしています。会期中には40点以上の作品が展示され、夜明けから21時まで鑑賞できます。また築後70年の民家を使った「昭和遊郭美術館」も展開。館内には先端的アート作品を展示しています。また、今回はウルグアイから来る劇団が連続公演を行います。
マイナス15度を超える冷気と温泉川から舞い上がる湯気が空中で融合し自然美とアート作品の調和が生まれます。場所固有の特別な「極寒風景」に対し、アーティストは何が創れるのかを問う国際的アート実験場となっています。「自然美」と「アート」がお互いにその美を際立たせる。ここは神々と作家が創る特別な場所なのです。(Producer 善/ZEn)
The place is created by gods and artists
The "Extreme Cold Art Festival" is held from February 2nd to March 3rd every year at Kawayu Onsen, Teshikaga Town, Hokkaido. The main attraction of the art festival is the ``Snow Forest Outdoor Art Museum,'' which is located in the forest behind the "ARtINn Extreme Cold Art Contagion Machine". Not only domestic contemporary artists, but also overseas artists from Australia, Canada, Mexico, Taiwan, etc., reside here. Over 40 works will be on display during the exhibition period, and can be viewed from dawn until 9pm. There is also a ``Showa Yukaku Museum,'' which is housed in a 70-year-old private house. The museum exhibits cutting-edge art works. Also, this time, a theater company from Uruguay will perform consecutively.
The cold air of over -15 degrees Celsius and the steam rising from the hot spring river combine in the air to create a harmony between natural beauty and artwork. It has become an international art experiment site where artists ask themselves what they can create in response to the special ``cold landscape'' unique to this location. ``Natural beauty'' and ``art'' enhance each other's beauty. This is a special place created by gods and artists. (Producer Zen/ZEn)
雪杜野外美術館
Yukimori Outdoor Museum
夜明け~21時
(Dawn-9 pm)
Erlend Cross
(現代抽象芸術家/Australia)
「Flowing Onsen Cinder」
My plan now is to use a wood I plan to use wood dyeing techniques to turn the branches and bark of trees I found in Kawayu into ebony, giving them a deep black color. Using fire to break the wood into small pieces and shape them into shapes similar to hydrophotographic patterns of hot spring water, he uses dye solutions of various tones and intensities to create wonderful effects on the wood.
本間純(美術家/Japan)
「極寒のポートレイト」
風景はそこに住み関わってきた人によってつくられ、人もまた風景によってつくられている。 しかしその関わりは「不可視」である。私は極寒芸術祭において 2015 年以降、これをテーマにした作品を制作してきた。 人や風景や様々な事物は凍り、雪に覆われ、やがては見えなくなり、そして巡る。 極寒の雪原に消えてゆく私自身のセルフポートレイトに、この場所に流れてきた固有の時間を 体現させたい。
開発好明(アーティスト/Japan)
「雪」
身の回りの素材を作品に取り入れて作品を展開してきた開発好明。その中で規格の決まった蛍光灯を使い文字を制作。雪原を背景に「雪」という文字を浮かび上がらせる。
柴田まお(美術家/Japan)
「表裏Reversible」
設置する場所の風景写真を印刷した彫刻作品を展示する。それは北海道弟子屈の季節の中で常に変化し次第に現実と過去が混在する。現実 ( リアル )と虚像 ( フェイク )が連続し見えづらくなる。そんな人間の「違和感 」を通して、我々が現在置かれている現代の情報化社会を大自然の中で可視化する。
リー・クーチェ(アーティスト/Taiwan)
「Holy ripples」
「水」は私の創造における触媒思考です。川湯温泉の宿で実際に使われていた生地を使用し3つの異なる波紋パターンを描きました。波紋は短時間の自然現象であり、エネルギー伝達の象徴でもあります。この「聖なる波紋」3枚の布絵を森の中で三角形に設置します。三角形の記号は古くから人間に広く使われており、森の中の三角形の宇宙情報のコンセプトと波紋を組み合わせ、この白い風景の美しさを伝えます。
関口恒男(美術家/Japan)
「Kawayu Rainbow Hut 2023」
3年前はエコロジカルな観点から素材に漆喰を使い、一昨年は倒木によって壊れた部分の修復再生を行いました。昨年は滞在制作にコロナに罹患、待機期間中に構想を練った絵を漆喰部分に描きました。しかし、雨、風、雪、さらに極寒の厳しい環境によって作品は風化、腐敗、崩壊しました。本年は大半を取り壊しリニューアルします。(写真は昨年の作品)
Ukjese van Kampen(アーティスト/Canada)
「Spirit House」
I envision an installation that reflects my people's lives, our deaths, and spiritualism. So a bit of what life was like, with the lean-to and tea, our deaths with the Spirit Houses, which illustrates our own deaths but also the death of my people's culture and also the Spirit World that we used to believe in.
千葉麻十佳(美術作家/Japan)
「Melting Kussyaro Caldera」
極寒芸術祭の開催場所はまさに屈斜路カルデラの中にある。今いる場所がどのように形成されたのかを想起させるため、ここにある石を溶かし場所の時間を遡る。また、作品は「地球」「太陽」「天候」「自然災害」「エネルギー」「宇宙」といった様々なテーマを内包している。
高久柊馬 (現代美術家/Japan)
「□=゜?×∴」
人工的な形の四角形が自然と共存する。都会の生活は人工物が目に入るが、弟子屈にいると自然ばかりに目が向きたまに人の影が見える。自らを生き物として実感し心地が良い。都市部とは異なり他の生き物が介入する余地がある世界もまたいいと思う。
善/ZEn(Fakedartist/Japan)
「平和としての陥落」
独裁者による自由への束縛。自由を得るためと称した不自由な戦争。世界でこのような事象が勃発するこの時代に私達が持ちうる唯一の武器「ART」でせめてみたいと思う。世界から武器という武器がすべてなくなったら、仕事を失った兵士は農具や箒、そして筆を持つこととなる。
ルア・リベラ(アーティスト/Mexico)
「ONIBI」
私は、生き残るために実験し、知るために実験します。私は、生物の営巣、成長、適応などのプロセスに基づいてアートワークを作成します。 ビジュアルアーティストとして、介入、コラージュ、写真、テキスタイルなどの学際的なリソースの継続的な検索と使用とは区別されます。
柏木ひろあき(現代美術家/Japan)
「氣(け)這(は)ひ」
いつの時代も ヒトはモノと出会い向き合い 手を通して モノとモノとが繋がって 新たな命が産まれてくる 弟子屈の地 自然物や廃棄物 あらゆるモノに区別はなく 全ては等しく現れる 偶然という必然で 過去のようで未来のような かつての何者かの営みを感じる廃墟 自然物と人工物の境界線が薄れていく そこにはいつかの誰かの氣這いがある 土の上 風と舞い 火と歌おう とうとうたらりたらりら
杉田万智(現代美術家/Japan)
「BORDER」
現代における社会問題への言説や警鐘を、「光」と看板を組み合わせて表現しています。今回の滞在制作では「境界」に着目しました。(画像は参考作品)
小林大悟(美術家/Japan)
「てしか画」
2014年の「凸凹トイレ」から始まった小林の川湯での滞在制作。十年の間に作品はその形を変え、近年は川湯温泉に漂う硫黄成分で銀箔を自然変色させる作品「おんせんへんせんプロジェクト」として開花する。今回は、数年前に制作した、128枚にも及ぶ箔からなる作品に日本画を描く。
吉田有希(アーティスト 画家/Japan)
「はっぴーくりすます」
その場にある自然の素材を使用し自然と直接やり取りする。樹木を擬人化し羽根をイメージした。
JUNNA(Tech-Artist)
「指向性接点:鹿」
自然との接点の中で、人間はしばしば強い警戒の対象と見なされる。作品では、鹿から強い意思を持って発せられた鳴き声を、パラメトリックスピーカーと呼ばれる特殊なスピーカーを用いて発出し、超指向性を持った音が「視線」「緊張感」「敵意」を再現する。雪中におかれた椅子に座った瞬間に、自然との対峙が始まる不思議な体験をドウゾ。
深田堅二(画家、役者/Japan)
「雲の夜」
川湯の地べたに置いたトタン板に絵の具を置いていく。所々に先ほど降った雨で出来た水溜りが残っている。カン、カン、と落ちてきたドングリが音を立てる。それは描く手伝いをしているかのようにリズミカルだ。
日笠保(美術家/Japan)
「かわゆスノーポールプロジェクト 道標」
地域密着型プロジェクト。こども園、老人ホーム、ホテルなどで作られた作品をつなぎ合わせて川湯温泉オリジナルのスノーポールを制作する。プロジェクトを通じて、人と人とのつながりがこの川湯で生まれ、また、川湯温泉の人々にアートの楽しさを伝えていきたい。
トマ・キメルラン(写真家)/France)
「移動せずに旅をするVideo」
ビデオ作品の要素は、自然、地理、伝統.「移動せずに旅をする」という感覚と思い出をもたらしたいと思います。 地理は日本とフランスであり、自然の要素は火と水/氷/雪であり、伝統は「雪の世界」です!白い背景にたくさんの「スノーグローブ」火と雪を1か所で混ぜることができます。
TAN SOOK
MUAR/Malaysia
「Snail Fish3 (2016)」
The fish’s nurturing and solidly build house: the fish and our family have always depended on each other.
CHONG KOK YEW(Artist/Malaysia)
「Hand (2015)」
I have been carving works by hand. One day, I looked at my hand and just wanted to record it.
佐々木樹(詩人 美術家/Japan)
「冬眠する風景」
弟子屈において積雪が見られない春から秋の風景を集め、それらを冬の弟子屈に「冬眠」させることで習慣的な風景のオーバーラップを描く。観る人に、ある時に見えていてもある時には見えなくなっていくモノやコトから想起されるイメージについて思索を巡らせてほしい。
梅田力(彫刻家/Japan)
「相依性」
線という要素は、世界の根本的な成り立ちに通じているように感じていて、私の制作の基盤を成すものです。2022年には冬囲いに使われる荒縄や棕櫚縄を「線」として使い制作しました。作品はその後鹿が食べてしまい昨年、鉄での作品になりました。
馬場さくら(彫刻家/Japan)
「気配」
ふと景色を目にしたとき視界の端で何かが動いているような感覚。森の中ではより敏感になる気配への恐怖を視覚化しました。輪郭がない影が今日も誰かを怯えさせている。
真奈蔵(Clayアーティスト/Japan)
「Calligraphy of ECAF」
芸術祭及びARtINn極寒藝術伝染装置館内各所に点在する文字は彼女の手になるものだ。丁重かつ個性的な文字そのものがアートで、来場者の目を引くものとなる。
タケナカ ヒロヒコ(造形作家・思想家/ Japan)
「THE ICEMANS」
創り出すものは「人間と自然との間をつなぐ物」。様々な「?」が創造の元で作品はいつも野外で作る。「木を切らない林業」や「海を曝気するテトラ」冬の環境芸術グループ「THE ICEMANS」等、環境と社会とのダンスを模索する。
昭和遊郭美術館
Showa Yuukaku Museum
夜明け~21時
(Dawn-9 pm)
柴田まお(美術家/Japan)
「わらべうた」
築後70年近い民家の屋根裏に設置されたのは布地に印刷された複数の大きな手。元遊郭であるこの建物には、多くの歴史が刻まれている。「わらべうた」は、向かい合った2人が,歌をうたいながら互いに相手の手を打ち合う遊び歌として使われていた。歌に乗せ相手と戯れるこの冷たい部屋の中、窓から見える風景からはキツネ達が広々と自由に戯れあっている。
柴田まお
「Blue hand」
遊郭とコロナの関係性から生まれた作品。一般的にタブーとされる点において一致し ふれあい、かかわりあい、からみあいを通じてそれらは成り立っている。
井原宏蕗(彫刻家/Japan)
「still life」2022
役目が終わった遊郭。時間が止まったように佇む一室には、人の営みの残り香が微かに漂っている。そんな空間に雄大な自然の中で見つけた生物の営みを展示する。不在になった空間が生物の生きた痕跡によって再生され、次第に呼吸する。
「湖を立ち上げる」2024
氷結した屈斜路湖上には風の吹きだまり、氷の盛り上がりなどが出現する。それらは日々形を変えていく。変わりゆく自然の造形の一瞬を石膏で型取りした作品。2024年は石膏とは別の方法で湖を立ち上げる予定だ。
「足跡を裏返す」2023
屈斜路湖周辺の森や湖上に出現するエゾ鹿や北キツネなどの動物。彼らの残した足跡が点在する。それらを石膏で型取りした作品。
連続演劇公演
「Once a horse」
Andres Fagiolino (Uruguay)
Alaya Turcotte (Canada)
「馬を盗むことは権力を盗むことだ」と先住民はよく言った。 実際、より多くのものを得ようとする人間の探求は、常にさまざまな出会いや形の下で現れてきました。 ある種の高次の力である自然とのダンスは、人間の個人的な鏡であり、意図の選択です。 進化する出会いのクレッシェンドとなり、2 つの魂を自分自身の力で旅へと導きます。
Collaboration
OGG
毎夜20時~20時30分
Showa Yuukaku Museum
昭和遊郭美術館
極寒藝術祭展
2024年
1月6日(土)
~
2月27日(火)
道の駅 摩周温泉
(弟子屈町湯の島)
道の駅 摩周温泉で開催。
The place is created by gods and artists
極寒芸術祭参加アーティスト 8つの国と地域から41組
野田智之 関口恒男 本間純 小林大悟 Thomas Kimmerlin(France) 深田堅二 puf蚯蚓 善/ZEn 笠貫彬文 伴幹雄 真奈蔵 奧村頼子 伴蒼翠 TAN,SOOK-MUAR(Malaysia)中島あずさ Lee, Kuei-Chih(Taiwan)Lua Rivera(Mexico)渡辺とうふ CHONG KOK YEW(Malaysia)OGG 伴英将 藤田朱美 タケナカヒロヒコ THE ICEMANS 佐々木樹 井原宏蕗 柴田まお 高久柊馬 柏木ひろあき 馬場さくら Erlend Cross(Australia) 日笠保 井原宏蕗 梅田力 千葉麻十佳 JUNNA 吉田有希 杉田万智 Ukjese van Kampen(Canada) Andres Fagiolino (Uruguay) Alaya Turcotte (Canada)